Diary of Takashi Otsuka Architect Office



育誠学館7 − 館銘板
育誠学館は早いものでオープンから2ヶ月が過ぎ、生徒さん、講師さんとも大変意欲的になったという有難いお知らせをいただいています。

書家の方にお願いしていたアプローチの館銘板が出来上がりました。



今回は建物のイメージに合わせ、神戸のaizaraさんの黒皮鉄にシルクスクリーン仕上げです。とてもクールに仕上がっています。

早速取付です。



生徒さんの安全を考慮して、アールの壁に対してフラットな板とし、板の端部が壁からあまり浮かないような形としています。



完成です!イメージ通りに仕上がりました。
この日は日曜日で塾がお休みでしたが、普段は木戸の部分をオープンにしてここから生徒さん達がアプローチします。
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育誠学館完成見学会のお知らせ
当ブログにて経過報告しております加古川市の学習塾「いくせい塾」さんの新教室、「育誠学館」がいよいよ完成に近づいて参りました。
この度お施主様のご厚意により、11/13(日)に完成見学会を開催させていただくことになりました。皆様是非御参加下さい。



予約などは無くても構いませんが、メールやコメントにて御一報いただければ幸いです。

<アクセス>
JR神戸線加古川駅より
神姫バス東神吉小学校行き→終点東神吉小学校下車徒歩3分
神姫バスウェルネスパーク経由宝殿駅行き→神吉下車徒歩7分
バス時刻表→ http://navi.shinkibus.jp/snk/html/20001_3.html

※バスの本数が少ないためご注意ください。
※駐車スペースが限られているため、お車にてお越しの方は御相談させていただきますのでお知らせ下さい。

大きな地図で見る
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育誠学館6 − 塾生見学会
少し前になりますが、10/8(土)に塾生向けの見学会を企画していただきました。現場は屋内壁下地の大半が完了した状態だったため、塾生の皆さんにも空間のイメージを把握しやすいタイミングだったのではないかと思います。

私達の仕事では日頃なかなか中高生のような世代と触れることがないため、今回の見学会は生徒さん以上に楽しみにしていました。
当日はコンセプトや配置計画の取っ掛かりなど、できるだけ分かりやすく説明したつもりですが、どこまで受け止めてもらえたでしょうか。


みんな緊張していたようですが、それでも時折目を輝かせたり感嘆の声を上げたりと、いくつもの素直な反応を見ることができました。
また塾生の皆さんの素朴な疑問に触れ、私達の方も原点を見つめなおす時間を持つことができたように思います。

貴重な機会を頂いたいくせい塾様には深く感謝致します。
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育誠学館5 − ディテール
上棟から3週間余り、既に形になっている部分も出てきました。

何気なく見えている部分にも色々と設計上の意図が隠れています。
例えばこの写真。2つの屋根の重なる先端部の見上げです。



軒先に見える溝は屋根内の通気孔です。屋根内部には断熱性と湿気の排出のために通気層を取る必要がありますが、これを通常通りに軒先と棟側に既成品の通気孔金物を設けて取ることは簡単です。しかしこうして納まりの工夫によりスリットを確保することで、軒先をすっきり見せることができます。

壁と屋根の当たる部分には黒い線(金物)が見えています。壁はモルタルなので屋根際には左官の定規としてなんらかの材料が必要ですが、この金物により壁を少し手前で止め、屋根が浮いたように見せる効果を狙っています。

下の方に見える壁の端部のグレーの材も左官の定規用の金物です。この部分は鋭角なので、左官壁が欠けないよう、またきれいな直線を出すように金物を入れています。

些細なことですが、こういった一つ一つのディテールの積み重ねが建物の印象を大きく左右します。

オープンに向けて徐々に盛り上がる、熱意あふれるいくせい塾のブログも順調に更新中です。是非ご覧下さい。
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育誠学館4 −上棟
すっきり快晴の空の下、数日前に土台敷きが終わり、上棟の日を迎えました。施主様に四隅を清めていただき、いよいよ建方のスタートです。
土台敷き・柱建て
お清め

2棟に分かれている上に登り梁もある手間のかかる架構でしたが、今は工場で仕口加工を行うプレカットが主流です。熟練した職人の手と機械化の良いところ取りといった形で、すいすいと組み上がっていきます。
プレカット仕口


ある程度組んだところで下げ振りというおもりを使って垂直を確認しながら進めます。登り梁同士が45度に取合う部分などもあり、途中の段階でもしっかり水平・垂直が取れてないと梁がはまらないということも起こります。
建入れ直し

かなり組みあがってきました。この状態では斜めの梁がせめぎ合うこのアングルが気に入っています。
建方途中

屋根廻りが一部残っていますが、建方工事はこの日でほぼ完了しました。
建方完了

ここまで来ると皆が空間をイメージしやすくなるので、施主様も改めて色々とやりたいことが出てくるのが普通です。
設計通りに作っていくのはもちろんですが、その上で色々な改善案を盛り込みながら即興的に進めて行くのが現場の醍醐味でもあります。
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育誠学館3 −基礎工事完了
型枠も外れ、基礎工事が完了しました!

補修の必要な所もなく、土台のずれを防ぐためのアンカーボルトもきちんと入っています。

いくせい塾のブログにも利用者目線で工事のようすが書かれていますので、是非ご覧下さい。

来月初めにはいよいよ上棟を迎えます。
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育誠学館2 −基礎工事
この日は基礎工事です。

地盤調査の結果を受けて、今回はコンクリートを一面に打つベタ基礎を採用しています。

基礎工事_打設前
コンクリート打設に先立って、設計通りに鉄筋が入っているか、かぶり厚さ(型枠と鉄筋のあき)は取れているかなどチェックを行います。

数ヶ所是正してもらった後、無事ベース部分の打設完了しました。
基礎工事_打設後
一番暑い時期なので、早くもコンクリートが固まり始めています。急激に固まることでひび割れなどの不具合が起こることを防ぐため、水を撒いて養生します。

この後少し間をおいて立ち上がり部分を打設し、基礎工事の完了となります。
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育誠学館1 −着工
加古川で30年近い実績を持つ学習塾「いくせい塾」の新教室の計画を昨年から進めてきました。

新教室はITを駆使した先進的な授業を想定し、「育誠学館」として秋にはオープンの予定です。

縄張りの確認

この日は縄張りといって建物の位置や高さを確認する工程です。
境界線からのあき寸法や周囲との高低差を再確認しながら決定していく大事な作業です。

この後地盤改良、基礎工事へと続きます。
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