Diary of Takashi Otsuka Architect Office



NATSUGI FLAT - 基礎梁コンクリート打設
この日は基礎梁のコンクリート打ちです。

生コンが届くと、まずは打設前に受入検査を行います。

左上の器具では空気量を測ります。
左下に温度計と一緒にささっているのは塩化物量を測る試薬です。鉄筋に悪影響を与える塩分量をチェックします。
真ん中でくずれているのが実際に使う生コンです。基準で決まった形のコーンに生コンを入れてから、それを外した時に下がる量をスランプと言い、この数字が設計通りかどうかを確認します。
右側に取っている円筒形のサンプルは所定の日数の後に圧縮試験にかけ、強度が出ているのを確認した後に型枠を外すことになります。
生コン受入検査

受入検査では問題なかったので打設開始です。チームワークよくどんどん進んでいきます。
打設中

半日ほどで打設完了しました。これからしばらくは養生に入ります。
打設完了
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NATSUGI FLAT - 基礎型枠
ベースコンクリートが固まった所で周囲の型枠をばらし、基礎梁部分の型枠工事に移ります。
(左側の型枠下にはみ出た部分が先に打ったベースコンクリートです)
基礎型枠(外側)

基礎外に張る断熱材も既に用意されています。
断熱材

約1週間後、型枠工事が完了しました。
外周には断熱材が張られ、立ち上がり壁の鉄筋も組まれています。
事務所チェックも完了し、明日はコンクリート打設です。
基礎梁型枠
型枠工事完了
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NATSUGI FLAT - ベースコンクリート打設
今日はベース部分のコンクリート打ちです。

ミキサー車からポンプ車に生コンを流しているところ。今日はベースだけですがそれでもこれで4台目です。
ミキサー車&ポンプ車

別アングルから。コンクリート用のポンプ車は、建物のどの部分にも届くよう長いアームを持っています。
コンクリートポンプ車

ポンプ車のホース先端を職人さんが抱えてまんべんなく打っていきます。
左の職人さんはバイブレーターを差し込んでいるところです。これが十分でないとコンクリート内の見えないところに空洞部分ができてしまい、またやり過ぎるとコンクリートが分離してしまうため、職人さんの経験でちょうどよい具合に入れていきます。
バイブレーターで締め固め
写真ではまだですが、型枠付近は型枠を叩くことでコンクリートを行き渡らせます。

打ち上がったコンクリートの表面はまた別の職人さんが均していきます。広い面積の時は、初めに木のトンボで叩きながら大まかに均しますが、今回は梁で狭い区画に分かれているため、最初からコテで均しています。
表面均し

梁の部分は別の日に打つため、最後に鉄筋をきれいに洗います。
鉄筋についたコンクリートが乾いてしまうと、その上からコンクリートを打っても鉄筋とうまく一体化しないので、これも重要な工程です。
鉄筋洗い

半日で打設終了しました。
ベースコン打設終了
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NATSUGI FLAT - 基礎配筋検査
住宅を新築する場合は、構造と雨漏り防止について10年保証をすることが以前から施工者に義務付けられていました。
ところが近年、施工業者の倒産などでこの義務付けだけでは十分に保証が行われないケースが出てきました。そこで現在では「住宅瑕疵担保履行法」という法律が施行され、施工者が供託金を収めるか保険に入るかの対策を行うこととなっています。

基礎の配筋工事が終わった段階で、この瑕疵担保保険の検査が入ります。
基準通りに施行されているか、検査員の方がチェックしていきます。
瑕疵担保保険の検査中

この日はその後も工事監理者の検査として、構造事務所と私でもチェックを行いました。
いくつか是正部分がありましたが当日中に対応していただき、無事配筋工事完了です。
配筋工事完了

明日は雨の予報なので、週明けにベースのコンクリートを打設します。
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NATSUGI FLAT - 基礎配筋工事
コンクリートを打つ前に鉄筋を組んでいく工事を配筋工事と言います。
基礎配筋工事の初日終了。ベースの鉄筋が入り、基礎梁の太い鉄筋も見えています。
ベース配筋完了

鉄筋を継ぐ時は普通は決まった長さ重ね合わせるだけですが、一定の太さ以上の鉄筋の場合はガスで熱して溶接するガス圧接と言う工法で継ぐ必要があります。こちらがその圧接部分(4本ある太い鉄筋の下から2本目)。
ガス圧接部分

次の日。基礎梁の形状もかなり現れてきました。
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NATSUGI FLAT - ベースパック
鉄骨造の建物の柱とコンクリートの基礎とはしっかりと固定されている必要があります。この部分には現在では規格化工法を採用するのが一般的です。

今回は数ある工法の一つであるベースパックを採用しています。柱の足元となるので慎重に水平を確認しながら進めていきます。左には設置完了したものが見えています。
ベースパック施工中

今日一日でベースパックが全て並びました。引き続き鉄筋と型枠の工事も始まっています。
これから使用する鉄筋は左側に整然とまとめられています。
ベースパック設置完了
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NATSUGI FLAT - 基礎工事準備
地盤改良が済んだところで基礎工事のための墨出しを行います。

土のままでは正確な墨出しができないので、まずは捨てコンクリートを打ちます。
捨てコン打設中

捨てコンクリートが乾くと、図面に従い基礎の位置を墨出ししていきます。
墨出し

昨日の雨でずれ込みましたが、これで月曜からの基礎工事の準備が整いました。
今回1階はほぼ正方形で、2階以上が前面道路側(写真左上側)にはね出しているため、そちら側の基礎を強くして踏ん張っている形になっています。
墨出し完了

柱と基礎を固定するための部材が既に準備されています。
ベースパック
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NATSUGI FLAT - 平板載荷試験
地盤改良の施工後1週間がたちました。設計上の強度が出ていると思われるこのタイミングで確認のため試験を行います。

今回採用したのは平板載荷試験と呼ばれるもので、小さな板に荷重をかけてどれだけ沈むかを見るという、原理的には単純なものです。

試験箇所は2ヶ所。午前中に1ヶ所目のスタートです。
1ヶ所目試験風景
何をやっているのでしょうか?実は荷重をかけるといっても特殊な機械を持ってくるわけではなく、重機をそのまま載せるのです。

段階的に荷重を増やしながら、5分毎に沈下量を記録していきます。
目視で目盛りを読むため、担当の方は途中手持ち無沙汰にもなりながら、かつ長時間拘束されてしまいます。お疲れ様です。
試験中

こちらは重機の下の測定機器。一番下のベース部分が直径30cmの「平板」です。この小さな面積に最大2t以上の荷重をかけます。
重機下の測定機器

試験用具いろいろ。一番左は荷重計で、今は今回の試験の最大荷重24kN(約2.4t)を指しています。他に記録用カメラ、ストップウォッチ、記録用紙など。
試験用具いろいろ

結局沈下量は1mm以下で、正確な試験結果は計算が必要ですがほぼ問題ないと考えられます。明日よりいよいよ基礎工事のスタートです。
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NATSUGI FLAT - 地盤改良完了
2/28・29の2日間で地盤改良工事が終了しました。

掘削した土に改良剤を混ぜて埋め戻し、レベル(高さ)を確認しながら均していきます。
レベルの確認中
転圧しながら進めます
かなり出来上がってきました

3日後の状態。穴の深さに対して埋め戻した厚さが小さいので分かりにくいですが、これでひとまず完了です。
改良完了−養生中

1週間ほど養生期間を取った後、所定の耐力が出ているかを試験します。
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