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前々から気になっていた「LANDSCAPE OF ARCHITECTURES」というDVDを見ました。とりあえずVol.1だけですが、これがなかなかの充実度で。
最近はロードショーもので「マイ・アーキテクト」や「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」など一般の方も楽しめる佳作があって、建築ドキュメンタリーも徐々に浸透しつつあるのかも知れませんが、そもそも建築の映像作品というのはコルビュジェやライトなどの大御所の作品集などを除いてはなかなか数が少ないです。
こちらは近現代のエポックメイキングな建築について深く紹介する、いわばコンピレーションアルバム的なものなので、少しでも空間デザインに興味のある方ならとっつきやすいのではないかと思います。
Vol.1はバウハウス校舎やポンピドゥセンターなど定番もあるのですが、ゴダンの「ファミリステール」が入っているのが特筆ものです。乱暴に言ってしまうと自己完結型の社宅(笑)なのですが、実際に映像で見るのは初めてで新鮮な驚きでした。
多分こんなことを連想する人はいないのでしょうが見てるうちに小学生のころを思い出していました。
僕は尼崎の出身なので、小学生当時(70年代後半〜80年代前半)はまだ田んぼも残っていましたがまあいわゆる「町の子」です。
通っていた小学校のそばには「コーポ」と呼んでいた団地がありました。クラスメートの大半はミニ開発の小さな戸建てか文化住宅に住んでいた中、コーポの友達の家に行くのは他とは違う高揚感がありました。
で、何でそれを思い出したかというと、当時よくその「コーポ」に行って「探偵」という遊びをやってたんですねぇ。(わからない方は団塊ジュニア世代の人に聞いて下さい)確か9〜10階建てぐらいだったと思いますが、ロの字の住棟の共用廊下とエレベーターというのはそういう追いかけっこをするには絶好の空間だったわけです。探偵と泥棒という構図が、当時流行っていた「太陽にほえろ」あたりと重なって、気分を盛り上げていたというのもあると思います。
DVDのファミリステールにも中庭と廊下を走り回っている子供たちの映像があったのでフラッシュバックしたのかもしれません。
超個人的な連想ですがDVD自体は建築観賞入門としてもいいかもしれませんので機会があればぜひご覧ください。