Diary of Takashi Otsuka Architect Office



ブログ移転のお知らせ
当ブログは下記へ移転しました。

http://otsuka-archi.blogspot.jp/

今後ともよろしくお願い致します。
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NATSUGI FLAT -鉄骨建方-3
柱・梁が組み上がったところで、床となる部分にデッキプレートという波型の鉄板を取付けます。鉄骨造の建物ではデッキプレートの上にコンクリートを打ち一体化して床を作るのが一般的です。

必要なデッキプレートは、前日までに建方用のクレーンを利用して各階に搬入されています。
デッキプレート準備

梁にデッキプレートを溶接します。
デッキプレート溶接

上からコンクリートを打つため、こういった複雑な部分も丁寧にカットして合わせていきます。
デッキプレートカット

1日でかなり敷き終わりました。
デッキプレート敷設完了
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NATSUGI FLAT -鉄骨建方-2
昨日に続き建て方工事です。

まずは昨日建てた部分の水平・垂直を正確に出して、ボルトの本締めを行い全体を固めます。微調整のためのワイヤーが斜めに張られています。
ワイヤー張り

柱の垂直を確認しながら、ワイヤーの張力を調整しています。
さらに水平器やレベル(高さを図る測量機器)などを使いながら微調整していきます。
調整作業

次に、今回の架構で最も気を使うところである道路側への張り出し部分を組んでいきます。2・3階が片持ちで出てくるため、建て型にあたっては仮受けのための梁を組みます。この仮受け梁と上にセットしているジャッキは全体が完了した後撤去されます。
仮受け梁・ジャッキ設置

仮受け梁の上に柱が乗りました。
跳ね出し部柱建込み

仮組みの後、レベルで高さを確認しています。
レベル確認

2日間の工事で、全ての柱・梁が組み上がりました。
柱・梁建込み完了
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NATSUGI FLAT -鉄骨建方-1
いよいよ建て方工事です。

敷地内に所狭しと並べられた鉄骨をかわしながら、段取り良く組んでいきます。
鉄骨仮置き

最初の柱。天気もよく建て方日和です。
建て方開始

まずは柱から建てていきます。30分もかからずにここまで建ち上がります。
南面柱

柱が一通り建ちました。もう建物のおおよその輪郭がわかります。
柱建込み完了

続いて梁でつないでいきます。
梁建込み

鳶は現場の花形といいます。鳶職さんたちは高所でも普通に歩いて普通に作業をこなす、鮮やかな仕事ぶりですが、危険な作業なので親方からは厳しい言葉が飛びます。
2人一組でクレーンで釣り込んだ材を上で受けて正しい位置に据え、手早くボルトで仮締めをしています。
ボルト仮締め

積んでいた材を建て込んで空いたスペースには、次々に材料が搬入されてきます。これは屋根の梁と母屋(屋根の下地材)。全ての材には工場の方で位置が書き込まれています。
屋根材

今回の建物は道路側に2・3階を大きく張り出した部分がありますが、その部分を除いて今日一日で柱・梁を組み終えました。
建て方初日完了
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NATSUGI FLAT -鉄骨搬入
この日は来週の建て方に備え、置けるだけの鉄骨を事前に搬入しています。
鉄骨搬入
鉄骨搬入

これでもまだ北側1列分の柱だけです。
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NATSUGI FLAT -鉄骨検査
今日は鉄骨検査です。

鉄工所いっぱいに部材が整然と並べられています。ここに写っているものは全て今回の物件の部材です。
鉄工所全景

鉄骨は作業がしやすいようにこのような回転架台で回しながら加工していきます。
回転架台

回転架台で加工中の柱。庇や胴縁(外壁の下地材)取付のためのピースが取り付けられています。
単に柱と梁を作るだけでなく、こういったピースまで施工図により位置を決定して工場で取り付けておくことで、現場作業を減らして早く建ち上げられるように段取りされています。
二次部材取り付け

梁や床の段差がある複雑な部分もきれいに加工・溶接されています。
仕口溶接部分

加工が終わった部材は鉄ヘラや電動工具などで丁寧に鉄粉やバリを取り除きます。
清掃

溶接部分は空洞などがないかどうか、超音波探傷検査という非破壊検査を行います。こちらはその器具。
超音波探傷検査器具

既に鉄工所で全数を自社検査していますが、この日はさらに第三者検査を行なっています。
第三者検査

溶接部の検査も全て合格し、寸法や加工も全く問題ありませんでした。
合格した部材にはこれから錆止め塗装を行い、いよいよ来週には建て方工事です。
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NATSUGI FLAT -土間コンクリート
基礎梁に囲まれたそれぞれの区画は、断熱材を敷いた上に1階の床として土間コンクリートを打ちます。

前日までに床の鉄筋がセットされています。
土間スラブ配筋

基礎梁の時に比べてコンクリート量も少なく、数時間で打設完了しました。
乾き方の違いでちょっと不思議な仕上がりになっています。
土間スラブ打設完了

これで鉄骨の建て方までしばらく養生期間に入ります。
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NATSUGI FLAT - 基礎梁脱型〜埋戻し
基礎梁のコンクリートの強度が出た頃合いで、型枠を取り外します。
外側の断熱材が打ち込まれています。
脱型

内側の断熱材は後貼りにしていますので、型枠を外し終わってから貼り付けていきます。
断熱材貼付け

断熱材が貼れると中を埋め戻します。道路工事でもよく見るタンパーという機械で、よく締め固めながら少しずつ埋めます。
埋戻し

埋め戻しが終わるとまた断熱材を敷き込みます。写真にはありませんが断熱材の下には防湿シートも施行されています。
これで基礎の周囲がくまなく断熱材で囲われた状態になりました。
スラブ下断熱
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LED電球
階段などによく使うこの照明器具。
階段用ブラケット照明

電球の頭とガラス面とが接近しているため、少し前までのLED電球ではカバーが当たってしまい取り替えることができませんでした。
そもそもLED電球でE17という口金に対応したもの自体が少ないのですが。

ところがここ数年で一気に小型化して、ミニクリプトン球と全く同じ形状、という製品があったので試しに一つ取り替えてみました。

で・・・
やはりというか、LED電球は下半分が放熱板となっているためどうしても光の広がり方が前の方メインになってしまいます。それでこんな格好悪いことに。
LED電球を取付け

さらなる進化に期待したいです。
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NATSUGI FLAT - 基礎梁コンクリート打設
この日は基礎梁のコンクリート打ちです。

生コンが届くと、まずは打設前に受入検査を行います。

左上の器具では空気量を測ります。
左下に温度計と一緒にささっているのは塩化物量を測る試薬です。鉄筋に悪影響を与える塩分量をチェックします。
真ん中でくずれているのが実際に使う生コンです。基準で決まった形のコーンに生コンを入れてから、それを外した時に下がる量をスランプと言い、この数字が設計通りかどうかを確認します。
右側に取っている円筒形のサンプルは所定の日数の後に圧縮試験にかけ、強度が出ているのを確認した後に型枠を外すことになります。
生コン受入検査

受入検査では問題なかったので打設開始です。チームワークよくどんどん進んでいきます。
打設中

半日ほどで打設完了しました。これからしばらくは養生に入ります。
打設完了
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