すっきり快晴の空の下、数日前に土台敷きが終わり、上棟の日を迎えました。施主様に四隅を清めていただき、いよいよ建方のスタートです。
2棟に分かれている上に登り梁もある手間のかかる架構でしたが、今は工場で仕口加工を行うプレカットが主流です。熟練した職人の手と機械化の良いところ取りといった形で、すいすいと組み上がっていきます。
ある程度組んだところで下げ振りというおもりを使って垂直を確認しながら進めます。登り梁同士が45度に取合う部分などもあり、途中の段階でもしっかり水平・垂直が取れてないと梁がはまらないということも起こります。
かなり組みあがってきました。この状態では斜めの梁がせめぎ合うこのアングルが気に入っています。
屋根廻りが一部残っていますが、建方工事はこの日でほぼ完了しました。
ここまで来ると皆が空間をイメージしやすくなるので、施主様も改めて色々とやりたいことが出てくるのが普通です。
設計通りに作っていくのはもちろんですが、その上で色々な改善案を盛り込みながら即興的に進めて行くのが現場の醍醐味でもあります。